
【社会報道】 令和五年六月二十二日にビッグローブ(代取:山田靖久)は、『性的暴力に関する意識調査』の結果を発表した。
対象は、全国の二十代~五十代の男女一千人。六月調査。以下が要約。
性犯罪の要件見直し・刑法改正「賛成」六割弱、厳罰化希望は九割弱
「性教育」を開始するべき年齢は「十歳~十二歳」が四割で最多
性的暴力や性的ハラスメントを受けた時、声を上げられない一番の理由は「人に知られたくないから」
<小学生から性教育を>

性犯罪の要件見直し・刑法改正に関し、「賛成」は女性六割、男性六割弱と略一致。年代別では、五十歳が最多の六割強。他方、二十代が最小となった。
一方、「分からない」は、全年代別において三割を超えた。二十代は四割。
性的暴力への対応につき、「厳しく対応するべきだ」は九割弱。五十代は最高の九割強。他方、二十代は「厳しく対応するべきではない」が二割と最多。
「性教育(性的同意を含む)」につき、ベターだと思われる教育開始は以下の順。
十歳~十二歳(小学高学年)=四割
十二歳~十三歳(中一)=二割強
十歳以下=二割
十四歳~十五歳(中三)=一割以下
十三歳~十四歳(中二)=同
十五歳~十六歳(高一)=同
十七歳~十八歳(高三)=同
十六歳~十七歳(高二)=同
性行為の同意
「性行為をする際、同意を取っているか」につき、「同意は必ず取る」との割合は、どの世代でも半数程度に留まった。二十代の「性行為をするコトは無い」は最多の三割。
「性的同意に対する意識教育・啓発はできているか?」を学校家庭、学校家庭以外で質問。「足りてないと思う」が九割弱。
「性的暴力や性的ハラスメントを受けた時、声を挙げられると思うか?」と質問。
「思う」と「思わない」は拮抗。女性は「思わない」が六割と「思う」を上回った。
「思わない」との回答者へ理由を複数回答で質問。
「人に知られたくないから」
「仕事や周囲への影響を考えて」
「自分が責められないか不安だから」
「相手との関係を考えて」
その他
性的暴力や性ハラを受けた場合、「話や相談をし易い」で唯一の五割は「専門の相談窓口」。「家族」「警察」「関係者以外の友人・知人等」「周囲の関係者」は、「話や相談をし辛い」が過半となった。
画像:ビッグローブ㈱