
【社会報道】 警察庁/国家公安委は、令和五年七月十四日に『令和五年の月別自殺者数について(六月末暫定値)』を、十九日に「犯罪統計資料(令和五年一月~六月分)」「令和五年上半期における刑法犯認知・検挙状況について【暫定値】」を公表した。
下記の括弧内は前年上半期比。男性は微増、女性が八㌫近く減った。
上半期の自殺者数=10,858人(▲318人)
男性=7,483人(35人)
女性=3,375人(▲283人)
<刑法犯認知・検挙状況>

下記はあくまでも刑法犯の認知件数。
認知件数=333,003件(58,123件、21.1%増)
検挙件数=125,335(5,865件、4.9%増)
検挙人員=85,884人(5,174人、6.4%増)
検挙率=37.6%(▲5.9㌽減)
上半期における「街頭犯罪」の認知件数は、前年同期比で二十九.七㌫の大幅増。十一万七百四十四件。内、「侵入犯罪」は、同期比で二十八.〇㌫の増。「街頭犯罪・侵入犯罪以外」は同期比で十五.九㌫の増。
凶悪犯
凶悪犯は、「殺人」「強盗」「放火」「強制性交(レイプ)等」の四類。下記が上半期の認知件数。括弧内は前年同期比。
レイプ等=945件(219件、30.2%増)
強盗=683件(134件、24.4%増)
放火=439件(23件、5.5%増)
殺人=434件(16件、3.8%増)
レイプ等と強盗の検挙率は、前年同期比で減少(▲二.二㌫、▲五.四㌫)。以下は、凶悪犯以外の上十位。三十㌫増の犯罪が乱発。現在の日本は、女性の自殺者はやや減ったものの、犯罪率が軒並み上昇し、治安が急速に悪化している。
知能犯「偽造(支払い用カード偽造)」=200.0%増
その他「略取誘拐・人身売買」=43.0%増
その他「盗品」=41.7%増
知能犯「横領」=37.5%増
窃盗犯「乗り物盗」=36.3%増
粗暴犯「恐喝」=31.0%増
知能犯「詐欺」=30.9%増
知能犯「汚職」=29.4%増
窃盗犯「侵入盗」=29.3%増
知能犯「背任」=27.5%増
実数は六倍!?
「立正大」小宮信夫(犯罪学、丙申)教授は、警察庁による認知件数の統計につき、注意を促す。
統計は、刑法犯の認知件数で、警察が知る事ができて処理したものに過ぎません。犯罪が発生しても、警察が見つけられなかったり、被害者や目撃者が警察に連絡しなかったりすれば、その犯罪は統計には載りません(その数は「暗数」と呼ばれています)。
例えば、被害に遭った事に気が付かない場合、被害者が忙しかったり、警察に不信感を抱いていたり、報復を恐れたりして被害届を提出しない場合、警察が自力で見つけたり、目撃者が通報したりしない限り暗数が発生します。
そこで、犯罪実態に近づく為、無作為に選んだ一般の人を対象に被害の調査が行われています。例えば、アメリカでは毎年十万人を対象に、イギリスでも毎年五万人を対象に行われています。
日本(法務省)でも五千人程度ではありますが犯罪被害の実態調査が行われる様になりました。それによると、実際は、警察が把握した事件の六倍の犯罪被害が発生しています。/YAHOO!JAPANニュース
日本の場合、実数は六倍と言う。その倍数を今回の統計に当てはめると、本年上半期は以下となる。
全認知件数≒1,998,018件
レイプ等≒5,670件
強盗≒4,098件
政治への無興味・無関心が蔓延すれば、生命・財産を脅かす犯罪が増える(治安が悪化する)のは必定である。
画像:令和5年上半期における刑法犯認知・検挙状況について【暫定値】/警察庁